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「満点の星空」は見つけると一周回ってテンション上がる
あと「味合わせる」は数は多くないけどセリフになる(読み上げられる)ことが多い
他にも気になる表現・言い回しがあったら教えてほしい
「口まんこ」
口はまんこではない
「腋まんこ」
腋はまんこではない
「子宮脱勃起子宮」
子宮が二回出てくる畳語な上に、子宮は勃起しない
あとビジネスの場やアナウンサーの司会でも最近めちゃめちゃ見る
「○○さんが✕✕していただいた」
以下の2つ(場面によっては片方だけ)が正しい
・○○さんが✕✕してくださった(尊敬)
・○○さんに✕✕していただいた(謙譲)
敬語の基礎としてかなりヤバいミスのはずなのに、めちゃめちゃ聞く
これ言うのと同じ口まんこでラ抜きがどうとかヌかさないでほしい
某VTuberのオリジナル曲を聞いて気付きましたが、
オタク曲って前向きさを全面に出してる曲だと「未来の先」って言いがちではありません?
「ピリオドの向こう側」じゃないんだから!
未来より先は無い!
昨日(5/26)の皆既月食の生配信でキティさんが「満天の星空」と発言したのを確認した
https://youtu.be/pbgaMMGbrkc?t=2243
いい機会だと思ったのでこの類の表現について説明しようと思う
「頭痛が痛い」のような同じ意味の語を2つ並べて使用する表現を重言(じゅうげん・じゅうごん)とか二重表現・重複表現、重ね言葉などと呼ぶ。
まず前提として、重言それ自体は誤りではない。
重言は単なる表現技法、いわばテクニックであり、強調として使われたり、口語でも頻出する。問題なのは重言を用いることによって意味がおかしくなったり、伝わらなくなることだ。
満天の星空を語に忠実にイメージすると空いっぱいに星空が散りばめられている様子になる。星空インザスカイだ。満面の笑顔だと顔じゅうに顔が…恐らく蓮コラのような何かだろう。
この表現の”誤り”は発言者の焦点が星ではなく空にあるということだ。「どんな空か」を表現するのに「空いっぱいの~」という語を用いるのは間違っていると言わざるを得ない。単なる言い間違いではなく、発言者自身が星の話をしているのか空の話をしているのかよくわかっていないのだ。
繰り返しになるが、重言は表現のテクニックである。
我々が満天の星空という表現に遭遇した時、「ああ、この人は満天の星に言及しておきながら、その星の一つひとつには興味がないんだな」ということを汲み取らないといけない。
夜空を埋め尽くすほどの星々をイメージさせておいて、その実、単なる風景としてしか感じていないことを理解しないと、誤解や感情の乖離が生じてしまう恐れがある。天体観測だと思って望遠鏡を持参したのに、ただの夜の散歩で気まずい空気になるようなものだ。
語を修飾したうえで、その表現自体が認識を阻害するという点で、この「満天の星空」「満面の笑顔」という言葉を撲滅したいと強く思う。
この言葉を使うことこそが、感動から生じたものではない、何も伝えるもののないうわべだけの態度の証左そのものであることを、表現に関わるすべての人に理解してもらいたい。
「満天の星空」と「満面の笑顔」という表現は単に誤りであるだけでなく、その出現率が異様に高いのも特徴のひとつだ。
まず、正しい表現である「満天の星(々)」及び「満面の笑み」自体の採用率が高い。具体的な場面で言えば夜と笑っている時なので、その描写が存在しない作品を探すほうが難しいのだ。
そして同時に、これらの表現が誤って使われる確率が高い。筆者の体感だがどちらも8割、9割ほど誤用のほうが使われている。
驚くのは、同じ作品の中で正しい表現と誤った表現が混在しているケースが少なくないことだ。通常、同じ表現を繰り返すこと自体が避けられるので頻度は下がるが、それでも2割くらいは表現が混在している。
つまり、単に表現がおかしいということに気付かないだけでなく、「どっちでも同じ」だと思われているのである。
このテーマでトークを作成した後も、筆者は自ら遊んだ作品の中で幾度となくこの表現に遭遇した。「味あわせる」も含めた3つのうちのどれか、だいたい2つは一作品の中に出てくる。その中で、この表現に対する認識が少し変わりつつある。
「満天の星空」に絞って考えると、まず「~空が広がる」という表現がある。詳しくは以下のリンクを参照頂きたい。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/uraomote/118.html
ここでは、「曇り空が広がる」という表現は正しいのか、という話がなされている。結論から言えば、どの範囲までがその天気の状態なのかを伝える気象予報において文字通りの意味で使われているということだ。マクロ的視点から空が天気ごとに分割され、ひとつひとつの「空が移動する」という訳である。
なので、「星空が広がる」という表現は晴れていることを伝えるために十分あり得る。しかし困ったことに「満天の星空」は星が空(≒天気)の上にあること、天と空が全く同じ意味であることでこの解釈もうまく当てはまらない。せっかく小さいものを用意したのに、結局同じ大きさのマグカップを2つ重ねて置こうとするような違和感がずっと残っている。
一方で「笑み」は分割して想像しやすい。「微笑み」や「ほくそ笑む」といった表現をイメージする時、口元の描写を意識しないだろうか。特に「にやり」や「にっこり」などのオノマトペは分かりやすいように思う。
同時に目元も重要な要素だと認識するだろう。「嘲笑」の目は他の笑い方のそれと大きく異なるはずだ。
ここまで来れば「満面の笑み」がどのようなものか想像するのは難しくない。「大笑い」のような声を出す笑いではないが、目や口元だけにとどまらず、顔のすべてを満たすような笑みだ。
では、「満面の笑顔」とはなんだろうか。ここで筆者はピンと来た。これは「笑顔のお面」なのだ。余所から顔を持ってきて、それを被せれば顔いっぱいの笑顔の完成だ。
「馬から落馬する」は同じことを二回言っていて表現がくどいが、意味が間違っている訳ではない。しかし「満天の星空」は意味が被っている上に通じないので最悪だ、というのが以前の考えだった。
しかし、ここに来てこの表現を「文字通りの意味で使った」可能性が出てきた。
「笑顔」を顔に貼り付けるシールのように考えている人、「星空」を単なる画像レイヤーのように思っている人がこの表現を使ったのではないか、という可能性だ。
結局、単純に表現の意図が汲み取れていなかっただけなのかもしれない。本当に、貼り付けたような笑顔や、壁紙のような夜空の描写を望んでいたのかもしれないのだ。
繰り返しになるが、「どっちでも同じ」なのだ。全く同じ言い方をするのを避けたいとか、笑顔。とか星空。で文を終えたいとかその程度の理由で使われている(と解釈している)。
味あわせるはセリフになることが多い。単に台本が間違っているだけでなく、役者も巻き添えにする点が罪深い。同様に、満天の星空が地理や季節、方角を考慮に入れてなかったり、満面の笑顔が喜びの涙を描写する余地を奪ってたりする可能性はある。もちろんそうでない場合もあるし、正しい表現が正しい描写である保証もない。
しかし、美少女ゲームにおいてこれらの表現は頻出する。たとえ有名ブランドであっても、最新作であっても変わらない。
今でも、この誤った表現が無くなればいいと思っている。怒りだけで言えば以前よりも強くなっただろう。反面、妙に納得してしまった部分もある。推敲や校正をかいくぐり採用されるほどの手軽さがこの言葉にはある。この言葉のみならずその前後の描写までもいい加減にしてしまうほどの。
ユーザーは、一場面の表情や背景(の文章表現)で全体の評価を決めたりはしないだろう。それでも、10の評価できる点と1つの欠点があれば、レビューの星が0.5個減るかもしれない。
夜空や笑顔は、そんなにどうでもいいものだろうか。そうではないはずだ。きっと、文章に関係なくいい場面だから、「満天の星空」とか「満面の笑顔」を見つけたらさっさと読み飛ばしてほしい。それで十分だ。
文章を書く側の視点から考えてみると、「満面の笑顔」は「満面の笑み」の代替表現が少ないから、仕方なくというのもあるように思いますね。満面の表現自体はあまり使ったことがないので推測も入りますが。
(基本DLチャンネルではユーザー視点でのスタンスですが、ここはこっち側の視点もあった方がいいかなと)
笑うことの表現自体は、微笑むとか微笑するとか微かに笑うとか、同じ表現が色々とあるんですが、満面の笑みは満面の笑みで一つの単語みたいなものなので、優しく嘲笑した、優しく笑った、優しく微笑んだ、みたいに扱いやすくはなく、それでも代替しようとすると満面の笑顔が他より違和感がない、ということで使われるのかなと。
満面の微笑み、と普通のシーンで書かれるとなんじゃそりゃって感じですし。特殊な表情としてあえて、というのならありえますが。
無論、だからといって代替が不可能というわけではなく、比喩表現を使えばいくらでも代替表現はあるわけですが、これはこれで面倒くさいとか、センスがいるとか、使いすぎると今度は冗長になるとか、他で素晴らしい比喩を使っていても比喩ばかりだとそこに注目を集められないとか、場合によっては字数の都合ってこともあるかもしれません(今の時代のゲームだとそうそうないでしょうが)。
他の表現で時々思うことですが、代替がないから仕方なく一回二回ではなく、何かしらの意図もなく、全部「満面の笑顔」のような表現で統一されているのを見ると、あー……となっちゃいますが。
ゲームで結構見かけるのだと、同じ作品で「他人事」の音声が「ひとごと」と「たにんごと」で混在してるの、チェックでどうにかならないのかなと思います。この辺はもう諦めてるのでこの際「たにんごと」でもいいんですけど、それならそれでどちらかに統一はできないものかと。
間違えて投稿してしまったので少し続きを。
他人事の音声問題、普通に同じシーンで「ひとごと」派と「たにんごと」派が衝突することもあって、いやあんたら……って思うのですが、ゲームだと大抵別撮りでしょうから、アニメや実写だと絶対起こりえないことが起こるんですよね。
その手の同時収録するものだと統一されないのは見たことがないですし。
遠く離れたシーンならまだしも、同じシーンや近いシーンなら目立つじゃないですか……その辺は指摘してここは「ひとごと」でお願いします、みたいなリテイク出せないものなんですかね。
と、書いてから思いましたが、最初の収録で「たにんごと」をリテイク出さずに、次の人が「ひとごと」と言った場合、「たにんごと」でお願いします、とは言いづらく、そうなると再収録しないといけないから仕方ない、というのもありえますね。
美少女ゲームではそんなに出る単語でもないので、あんまり気にしてないから起こるというのが元な気もしますが(最初の段階でリテイク出してれば問題ない)。
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